顎関節症
顎関節症の原因
1.かみ合わせの異常
被せ物の不適合や虫歯などでかみ合わせが悪くなると症状が現れます。
プラスチックや金属の冠(被せ物)が装着時から不適合だったり、経年による磨耗を放置して使用を続けたり、取れた被せ物を修復しなかったり、歯の形が大きく変わるほど虫歯を放置していると、かみ合わせに「ズレ」が生じます。そのまま長期放置すると「ズレ」た状態で噛もうとするため、バランスが崩れ、顎や全身に異常が起こります。
他にも、「親知らず」が横向きに生えていたり、歯を抜歯した状態で長期放置すると、かみ合わせが悪くなります。横向きの親知らずは手前の歯に負担をかけるため、歯並び全体がゆっくりと前方に移動します。また、抜けた歯を放置した場合では、その歯のない空間に向かって前後の歯が倒れ込みます。
歯を移動させる歯列矯正も同様の現象がおこることがあり、無理な矯正治療には注意が必要です。
2.悪習癖
くいしばり、歯軋り、噛みしめ、頬杖があります。顎関節の周辺組織に加わる無理な力や強い力が関節の組織を破壊して、顎関節症を引き起こします。
とくに過度の歯軋り、食いしばりは顎関節症を発症させやすいとされています。無意識のうちに顎の筋肉(咀嚼筋)が異常に緊張し、歯軋りや食いしばりが現れます。その結果、関節周囲の組織や歯に強い力が加わります。また、歯の表面は次第にすり減り、場合によっては壊れたり抜けてしまうこともあります。歯の損傷は、かみ合せにも悪影響を及ぼします。
頬杖や猫背、前屈みなどの悪い姿勢も顎関節に負担をかける要因です。とくにデスクワークは姿勢を崩しやすく、頬杖、猫背、前屈みなどが無意識に出現します。頭の重さは4〜6kgあり、ボーリングの玉ほどの重さです。
デスクワークでは長時間に亘り猫背、前屈みになりやすく、顎や首、肩の筋肉を硬く緊張させる状態が続きます。また、猫背、前屈みの姿勢では頭の位置が前方に傾くため、頭の重さを支えようと頬杖をついてしまい、顎に負荷をかけてしまいます。
3.ストレス
イライラや不安などストレスにより咀嚼筋が過度に緊張することで、顎関節に負担がかかります。歯ぎしりや食いしばりの原因とも言えます。
人体の筋肉は交感神経と副交感神経の支配を受けています。交感神経は身体を興奮、緊張状態にする働きがあり、副交感神経は休息、安静にさせる働きがあります。外部からのストレスが続くと交感神経が優位な状態が続き、筋肉の緊張を抑制することが出来ません。筋肉の緊張状態が長くなるに連れ、顎関節に負担がかかります。
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